水曜日, 1月 31

今日は2,3講目に生物海洋学の集中講義.ネクトンと水産海洋学について話しました.ちょっと,話題が広範囲に及びすぎたのが原因で話の焦点が絞りづらかったかもしれませんね.講義の最後に簡単なレポートと感想を書いてもらいましたが,私が講義をやっていて感じたことを何人かの学生諸君は感じていたようです.熱くなると,どんどん早口になって話してまくってしまうのは,昔からです.反省.講義の内容には一定の興味と意義を感じてくれた学生は少なくなかったようですので,やって良かったですね.

講義後,M原君の修論発表のPPTを最終チェックして,センターに戻りました.ECSERシンポジウムについてI松・S矢野先生といくつか下打ち合わせして,第1案を作りました.

昨日,講義の準備で遅かったので,今日は早めに帰宅.息子と一緒に風呂に入りました.さあ,明日は修士論文発表会です.

学生諸君、このブログ読んでいるかな(苦笑)

火曜日, 1月 30


明日の生物海洋学の集中講義の準備中.あれもこれもと資料を集めて準備し始めて,現在,ようやく収拾のついてきた状態.もう少しです.勉強になりますわ.


午前,韓国の全南大学の一行がセンターの見学に.I松先生と対応.一通り,説明した後,私の部門の研究内容に大変興味を持っていただいたようで,予定の時間を大幅に過ぎて,質問攻めに.ありがたいことです.


午後,M原君の修論発表練習.本当に徐々に良くなっています.焦点が絞られてきているという点で.後は資料の作り方,示し方の点でアドバイスしておきました.よく頑張っていますが,もう少しですね.


さあ,ブログでの息抜きもこの辺にして,もう一頑張り.
今日のブログとは全く関係有りませんが,画像はオーストラリア・タスマニア滞在中に家族でトレッキングに行った’Wineglass Bay’のビーチ.いいところだったなぁ~とシミジミ.

月曜日, 1月 29

週末は家族とのんびり過ごしました.買い物と食事を楽しんだり,息子とも遊べたので楽しかったですね.暖冬ですが,先週末は少し寒かったですね.

今日は午後からS矢野研と合同で修論発表練習.他研究室と一緒なのは刺激があっていいですね.普段,私がアドバイスしている同じ事を他分野の人から同じ指摘を受けると,きっと効果があるのではと思います.もう少し,焦点を絞ることが大事だと感じました.でも最初に比べると…頑張っていると思いますよ.

夕方から生物海洋学の集中講義の準備.一昨年に退職したある教授の講義だったのですが,後任の教授がまだ決まっていないので,私も分担して引き受けることに.改めて,講義の準備をすることはとても勉強になります.論文を集中して書いているときにもこれと似たような感覚を味わえますね.明日中に資料をまとめましょう.

どうも少し風邪気味です.センターの空調がしばらく故障していたのと,昨晩,湯冷めをしたことが原因かも.

金曜日, 1月 26

昨晩,オーストラリアのF岡さんからタグの回収状況について電話で確認.やはり,切り離し装置の誤作動ではなくて,魚から何らかの原因でタグが脱落して浮上した模様.回収できたのはよかったですが,設定した時間,記録されないのは問題です.記録型標識・アルゴス送信機・電波発信器,それにタイマー式切り離し装置を浮力材に組み込んだシステムなので,どうしてもデバイスは大型になってしまいます.マグロは高速遊泳するので,当初の予想よりも流体力が大きく,どうもタグを体に固定するために打ち込んでいるケーブルに加重がかかっているようです.ケーブルが切れていたとのF岡さんからの報告.タグのデザインは次のバージョンを検討しなければならないですね.

しかし,タグが浮上するまでの18時間については無事データが取得されていました.ミナミマグロでは鉛直遊泳に関する昼夜にまたがるデータを初めて取得できました.データを見るのが楽しみです.F岡さんの帰国を待ちましょう.

今日はM原君の修論発表練習です.

木曜日, 1月 25

タグ回収成功!

オーストラリアで調査中のF岡さんから,本日午後,マグロから切り離されて漂流中のタグを無事回収したとの連絡が入りました.いやあ,めでたいめでたい.

放流から48時間後に切り離し浮上予定だったのですが,なぜか今朝から衛星からの位置情報が送られてくるようになり1日早く浮上したということが判明しました.(早期切り離しの原因は目下,不明)本日午前中から,陸上待機のJohnを経由して,F岡さんに私のPCに送られてくる位置情報を送信して,回収作業を打ち合わせしました.1時間ほどかけての作業開始,先ほど無事,回収したと連絡がありました.データはまだ読み出せていませんが,2年続けての良い結果に喜んでいます.Bremer bay沖合の陸棚縁辺部で放流されたマグロは,一晩でBremer bay入り口付近まで移動しました.昨年は沿岸のデータでしたので,良い比較になると思います.無事データが取得されていることを祈りつつ.

2007年もあけて,早くも1月も終盤ですね.研究室は1年で最もあわただしい時期になるかもしれません.修論・卒論が追い込みの時期なんですね.大学(他者)が決めた〆切に合わせて(翻弄されて),ある仕事にけりを付けるより,自ら設定した(計画性を持って)手順で仕事を進めた方が精神衛生上,良いと思うのですが,そんな風に出来る学生はいませんね.
(画像は文章とは全く関係のない,標識放流調査で使った船:Quadrant号)

今日は夕方から会議で文教キャンパスに行きます.それまでにやることは山のようにあるのですが,優先順位を考えながら進めましょう.ヒラメのデータの解析の依頼が来ました.
昨晩,オーストラリアでミナミマグロ調査中のF岡さんから連絡が来ました.80cmのミナミマグロを捕獲して,加速度ロガーの標識放流に成功したとのこと.明日の昼に切り離し装置が作動してタグが海面に浮上する予定だそうです.回収できることを祈るばかり.

火曜日, 1月 23

オーストラリア調査日記8(最終回)


1ヶ月以上も前のことを年も変わったのに(それはあんまり関係ないけど),だらだらと書いていていったい誰が読んでいて楽しいのかという気分になってきましたので,今日で最終回(苦笑)
日々,書きたいこともあったのに,こいつのせいで…

12/12,C. Naturaliste近くのEagle Bayを早朝出発(6:00発).前日,マグロが釣れた海域を探った後,進路は北へ.Fremantleを目指しました.この日は快晴,しかも海峡もよく,しかもマグロはかからず.眠くて眠くて.10:00過ぎにクジラを見ました.種は分かりません.お昼前にマグロを3個体捕獲.いずれにも発信器装着,放流に成功.これで合計74個体になりました.12時過ぎに12月のトローリング終了.皆でわいわいと雑談(画像:左からRyan, Geoff(スキッパー), Alistair(共同研究者)).調査がうまくいったので,話も弾みました.しかし,この日の日差しは強かった.




20:00にFremantle港着.
久々の街の光にすっかりなじめず.片付けした後,皆で近くのバーに行き,ビールで調査の成功を祝いました.


この後,1月にも同様の標識放流調査を実施して,さらに56個体の標識放流に成功して,今シーズンは130個体の放流に成功しました.受信機を5月末に回収します.また機会が有れば,データについてお話ししましょう.

木曜日, 1月 18

オーストラリア調査日記7


12/11,C. Leeuwin北方の錨泊地から,北へ向かいつつマグロの探索開始です.この日の午前は,極めて暇でした(笑)マグロはかからないし,べた凪,しかも北に進むにつれて,風もなくなり穏やかな天気.かなり眠かったですね.昼過ぎにC. Naturalisteを通過.うとうとしていたそのときでした.マグロヒット.11個体に発信器装着しました.その後,わずかに海底地形の隆起した「瀬」周りで,さらに6個体に標識装着成功.

その日はC. Naturaliste近くのEagle Bayで錨白.いよいよ,翌日が最終日となりました.これまで調査も順調ですので,クルー達も我々もリラックス.画像はGeoffが作ってくれた豪華な朝食(チリビーンズ・トースト・ベイクドトマト).これはうまかった!

月曜日, 1月 8

オーストラリア調査日記6



12/10、オーストラリア大陸南西端のルーイン岬(C. Leewuin)を越えました。クルーたちの話によるとこの場所は荒れる海域で有名だそうです。南岸を西進している間は、ずっと南風に伴う南からのうねりの中を激しくローリングしながらの航行でした。ルーイン岬をかわして、進路は北に、つまりうねりに波乗りしていく進路に変わりましたので、楽ちんです。この海域で1個体の放流に成功。画像はルーイン岬灯台(画像中央上部の円内)。

夕方、ルーイン岬北方のこの海域唯一の錨泊地点へ。漁船が3艘ほど集まっていましたね。夕日がとてもきれいでした。画像はサメ漁を行う漁船。









調査もいよいよ終盤戦。残り2日間で西岸海域での標識放流にチャレンジです。

オーストラリア調査日記5


12/8からはAlbanyからFremantle(Perth最寄りの港)までの海域を調査しました。12/8-9はAlbany西方からC. Leeuwinまで航走しながらマグロの捕獲を試みました。この調査は今年で5年目ですが、初めての調査海域です。





マグロは順調に捕獲できて、放流個体数を増やしていきました(画像上)。海況は比較的良い方でしたが、曽根回りでは波が激しく砕けていました。トローリングでは、マグロ以外もよくかかります。こんな大きなヒラマサ(Yellowtail King fish)も。









12/10にはいよいよC. Leeuwinを越えます。ここは荒れる海で有名です。船は小さいですが、Geoffの腕はいいので安心です。

土曜日, 1月 6

オーストラリア調査日記4


12/7午前で東方での標識放流調査を終えて、一旦、給水と食料積み込みのためにAlbanyに寄港することになりました。午後から猛烈に風が吹き始めて、海は大時化。いつもは10ノットくらいで航走するのですが、波高は5mを超えて、6ノットくらいでしか走れなくなりました。それでもトローリングを続けていると、カツオがかかりました(笑)
夕方までに寄港して、その夜は皆で久々に娑婆の味を楽しみました。翌朝、西方へ向けて調査再開。

オーストラリア調査日記3

ちょっと番外編かもしれませんが、船での食事について。

朝ご飯はシリアルなど勝手に食べて、珈琲などを飲みます。私はよくリンゴ2個ほどを食べて、MILO(ご存じですか?オージーは「ミロ」でなく「マイロ」と発音します)を飲んでいました。出港後、マグロ探索中はマグロがかかると作業開始になるので、トーストなど食べながら過ごします。昼にはクルーのRyanがいつもボリュームがあってうまい、サンドイッチを作ってくれます。船の上では食べることは楽しみの一つですね。


夕方、錨泊後、Geoffがオードブルを出してくれて、ワインなど飲み、皆で語らいます。そのうち、Geoffがディナーを用意してくれます。ミナミマグロも一度は登場します(画像上)。Geoffのディナーを楽しみに毎日、激しく揺れる船でマグロと格闘していると言っても過言ではありません(大げさ)。しかし、このステーキはうまかった(画像下)

オーストラリア調査日記2



右の画像は2トントラックの中に山積みされたフロートをはじめとした調査機材です。これを二人で積み卸ししました(体痛い…笑)

12/4から3日間、Albanyの東方、BremerBayまでの海域でミナミマグロの捕獲と標識作業を行いました。船長のGeoffに導かれて、沿岸近くの’曽根’をトローリングでマグロを探索します。マグロが釣れて、状態がよいと腹腔内に大人の小指大の超音波発信器を挿入して、背びれ付近に簡易タグを刺して、放流します。
マグロは群れていることが多いので、トローリングの針には2個体3個体と同時にかかることもあります。マグロがかかるとGeoffは船を100mほどの円を描くように操船して、クルーたちが餌をまき散水します。うまくいくと船にマグロが付きます。こうなるとしめたもの。クルーたちが船尾でジグや餌釣りを始めるとマグロがどんどん釣れます(左写真:下)


この3日間で40個体程度の標識魚の放流に成功しました。過去4年間、この海域で調査を実施していますが、12月の水温は最も高い年となりました。

日中はマグロを探して夕方になるとビーチや島影で錨泊となります。皆、思い思いに過ごします。Geoffやクルーはエンジンの調整。それから解放されるとクルーたちは釣り糸を垂れて、アオリイカやコウイカなんかを釣ってくれます。これらがディナーをにぎわすこともしばしば。私やAlistairは標識魚のデータ入力など。ワインなど頂きながら。Geoffが作ってくれるディナーを待ちます。