午前中、レポートの添削に終始。午後、役所関係の人が来訪。今年度までのイセエビの調査結果について打ち合わせ。今年度が3年間の受託研究の最終年度なので報告書を仕上げなければなりません。イセエビに限らず、水産業で取り扱われる生物は初期生活史にスポットの当たることが多いですが(生残率が最も低い卵や仔魚期の生活史にスポットが当てられて研究されることが多い。まあ、生活史初期の生残率の変動が個体群変動と連動するという発想からだろう)、いわゆる有用な動物でも親の生態はほとんど知見が少なかったり、年齢や成長などそれらの個体群動態を知る上で基礎的な知見だけ調べられていることが多いですね。研究のされ方はとても偏っていると思います。興味や面白さで調べられていると言うよりも、大事だから(人間がそういう水産生物を持続的に利用するために)という観点で研究されているような気がします。イセエビも特に親の生態については未だに記載的な知見が散見される程度です。減りつつある資源を回復するために保護区(禁漁区)を設けて…という発想はわかるのですが、例えばイセエビの移動生態についてもまとまった知見がありませんから、ほとんどお手上げです。まあ、地道に調査を続けていくしかないのですが。しかし、今年度限りで予算は終わりです。
夕方、数日後に迫った卒論発表会の練習をしました。I隈君もF川君も準備は順調のように感じました。いくつかアドバイス。
帰宅前にミナミマグロのデータを少し整理。気になった点を共同研究者にデータとともに知らせました。
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