午前中、I松先生とS矢野先生と四方山話と打ち合わせなど。その後、ミナミマグロの報告書を手直しして、再送信。
午後は時系列解析ソフトをメーカーの人に問い合わせ。その後、K村君、F岡さんの解析相談に乗りました。最後にF川君に先日のクロマグロのデータを見せてもらいました。
J. P. GROGER et al
Geolocation of Atlantic cod (Gadus morhua) movements in the Gulf of Maine using tidal information
Fish. Oceanogr. 16:4, 317–335, 2007
ようやく初めてみることにしました。最初だし少しコメントを。
海洋動物を追跡するには様々な方法がありますが、現在のところ魚の位置は推定値を使うしかありません。汎用されているのは、動物が経験する照度情報から日出没時刻(経度)と日長(緯度)を推定して測位する方法。この方法、かなり使われていますが、たとえば有明海規模の空間スケールでどこにいるかを推定できる精度はありません。この論文でも紹介されていますが、底棲動物に限っては潮汐情報を使うことが可能になります。動物が着底して海底から動かない場合、深度データには動物がいる地点での潮汐データが記録されることになります。潮汐の位相と振幅は、動物の位置が変われば変化していきます。動物が記録した海洋の任意の点に固有の潮汐情報を利用して、潮汐モデリングからその位置を推定してやろうと。照度による測位より、精度は向上します。マグロでは使えないが、ヒラメは位置推定可能な手法です。
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