金曜日, 8月 29


久々の更新です。月曜以来、BLSの解析とポスター作りにほぼ没頭しておりましたよ。毎日午前様。自分が出席しないが、学会にはエントリーしているという状態は初めての経験ですが、これほどモチベーションが上がらないものかと。これも初体験。ただ、私の代わりにプレゼンしてもらうY田君、共著者のK川さんには迷惑をかけることができないのも事実。それにM田さんにはデータの一次処理、頑張ってもらったし、それにも報いないと。昨晩、だいたい完成して、今朝、G先生にポスターの英語をチェックしてもらいました。(G先生、お忙しいところどうもありがとう)これから文教に行って、印刷ですね。

ネタは,「産卵期ヒラメの遊泳活動リズムはどうなっておるか?」というところ。これまで夜行性が定説だったヒラメの遊泳活動周期ですが、産卵期には、その活動リズムを昼行性にシフトさせていることが判明。漁獲された天然ヒラメに深度記録計を取り付けて海に放流。漁業者からの再捕報告を待って、回収された記録計のデータを解析しました。深度記録からヒラメが遊泳している時刻と着底している時刻を分離します。ヒラメが着底している場合、その深度記録はヒラメがいる場所と同じ潮位変動しますから、得られた潮時(満潮・干潮:位相)と潮位から、緯度経度を推定します。ただし、ヒラメが泳いでいないとき(海底で休んでいるとき)だけ深度記録に潮位変動が乗ることになりますから、ヒラメが泳ぎ続けているときは位置を推定することは無理になります。大村湾では活動性が低かったヒラメは針尾瀬戸から佐世保湾を抜けて、五島灘に出ると遊泳率は高くなることも分かりました。しかも、昼行性です。(潮時に応じた活動リズムを持つ個体も出現)。昼間に海底で餌生物を待ち伏せて、射程にはいると突進する捕食様式だと信じられていますので、昼に増す遊泳活動性はこれまで知られなかった機能が想像されます。

明日は少し休もう。家のこともずっとほったらかしだったから、みんなで遊ぼう。


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