平成21年度から23年度まで、JST(科学技術振興機構)の支援を受けて、オーストラリアの友人と実施したプロジェクト(西オーストラリア州沿岸におけるミナミマグロ幼魚の回遊機構の解明)の事後評価の結果が出ました。事後評価の結果はこちらから。
評価はS、A、B、C、Fの5段階にて達成度を評価。達成度の評価基準は以下の通り。
S:研究の目標にてらして、極めて優れた成果が得られている(特筆すべきと評価ができる場合に相当する)
A:研究の目標にてらして、十分な成果が得られている(十分評価できる場合に相当する)
B:研究の目標にてらして、成果が得られている(おおむね評価できる場合に相当する)
C:研究の目標にてらして、成果がやや不足である
F:研究の目標にてらして、成果が得られていない
評価結果は、「A」。
過分な良い評価をして頂きました。
「S」とならなかったのは、まだ自分自身の伸びしろと考えることにします(笑)
10年来の友人であり、オーストラリア側のカウンターパート、Alistar Hobday博士とは過酷な調査も楽しく実施することができ、論文もある程度公表でき、非常に充実した研究プロジェクトとなりました。
ミナミマグロの現場での捕獲、受信機の設置と回収作業に尽力して頂いたGeoff Campbell氏とQuadrant号の働き者のクルーにはどのように感謝すればよいか言葉が思いつかないほどです。
(ミナミマグロの標識放流作業の動画: Youtubeより)
本研究プロジェクトにご支援頂いた科学技術振興機構に深くお礼申し上げます。
【このプロジェクトによる論文リスト】
1)Interannual variation in summer habitat utilization by juvenile southern bluefin tuna (Thunnus maccoyii) in southern Western Australia
KO FUJIOKA, AJ HOBDAY, RYO KAWABE, K MIYASHITA, K HONDA, T ITOH, Y TAKAO
Fisheries Oceanography 19 (3), 183-195
2) Spatial and temporal variation in the distribution of juvenile southern bluefin tuna Thunnus maccoyii: implication for precise estimation of recruitment abundance indices
K Fujioka, R Kawabe, AJ Hobday, Y Takao, K Miyashita, O Sakai, T Itoh
Fisheries Science 76 (3), 403-410
3) Departure behaviour of juvenile southern bluefin tuna (Thunnus maccoyii) from southern Western Australia temperate waters in relation to the Leeuwin Current
KO FUJIOKA, AJ HOBDAY, RYO KAWABE, K MIYASHITA, Y TAKAO, O SAKAI, T ITOH
Fisheries Oceanography(in press)
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