魚は一年中、同じ調子で泳いでいるわけではなさそうです。また、場所によっても変わりそうというような内容です。海の魚を捕まえるために、漁師さんは網を仕掛けたり釣りをします。長崎県でヒラメは主に刺網という漁具を海中に投入します。魚がいそうなところや魚の通り道になりそうなところを狙ってこの網を仕掛けます。魚がこの網に接触すると、鰓蓋(えらぶた)や鰭(ひれ)が網に絡まって逃げられなくなり、魚は捉えられてしまいます。この網にヒラメが遭遇するには、海底でじっとしていることの多いこの魚がいつどのくらい泳ぐかを知ることが重要になります。大村湾や東シナ海に生息するヒラメに深度と温度が記録できるデータロガーを取り付けて遊泳行動の調査を行いました。
以下、論文の概要を載せておきます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/suisan/80/3/80_13-00051/_article/-char/ja/
ヒラメの遊泳行動の時空間的な変化を調べるために,大村湾と東シナ海で深度・温度記録計を用いた行動調査を実施した。その結果,ヒラメの活動率は,両海域ともに季節的に変化した。1 月の東シナ海の活動率は大村湾より 39 倍高く,海域による違いも見られた。このような行動の変化は刺網の影響面積に影響を及ぼすことが分かった。ヒラメの遊泳行動に関する知見は資源量の変動を正確に推定する際に役立つものと考えられる。
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