データロガーの深度時系列記録から、ヒラメの産卵に伴う遊泳行動をどのように抽出するかという論文を公表しました。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1385110112000366?v=s5
論文は、Journal of Sea Researchという雑誌に掲載されます。
バイオロギングを用いて、産卵期のヒラメの深度記録をなるべく細かいサンプリングインターバルで記録しておけば、本論文で示している解析手法から、魚がいつ、どの深度・水温帯で産卵するか、その履歴を復元できます。
ヒラメをはじめとして我が国の水産重要魚種は、1産卵期中に複数回の産卵を繰り返す魚種がほとんどです。バイオロギングで産卵遊泳を記録すれば、産卵履歴を詳細に復元できるので、個体の産卵回数(将来的には産卵量)・産卵場・産卵期間を見いだすことができるようになります。
以下のような応用が可能となります。
1)過剰漁獲に陥っている魚種の産卵場・産卵期間の保全
2)栽培漁業で親魚養成が困難な魚種の産卵環境を見いだせる
3)海域への産卵量を高度に推定できる
水産学上の様々な困難な問題に展開される可能性を秘めています。
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