土曜日, 7月 21

オープンキャンパス:高校生とバイオロギング!


今日は土曜日ですが、オープンキャンパスを開催するので出動しました。
今年からG先生と新しいネタで挑むことにしました。
題して「バイオロギングを用いて海洋生物の動きを測定してみよう」。
(水産学部が提供する他のテーマはここから)

文教キャンパスからセンターまで急いで移動して、早速、ヒラマサに加速度ロガーの取り付けを開始。平戸からの高校生2名(男子)と北九州からの1名(女子)の参加でした。
魚を水槽から取り上げ、麻酔開始。さて、取り付けは誰がするかという話になったときに、北九州からの学生さんが私がやると申し出てくれました(積極的でうれしかったですよ。)

麻酔をかけたヒラマサの背びれの直下あたりにに針をぶすっと。

 ちょっと大学院生に手伝ってもらって針を貫通させて。
中空になった針をガイドとして、左側から右側へケーブルを貫通させて、取り付け完了。








水槽内にヒラマサを戻すと2分ほどで麻酔から覚めたヒラマサは水槽内を元気に泳ぎはじめ、尾びれの振動や遊泳姿勢が計測できました。

それから男子学生さんにモデルになってもらい、彼の背中に小型の加速度計を取り付けて、走ったり歩いたり、スキップしたり(ぎこちないスキップで楽しかった…笑)、最後には寝てもらい、データを取得。
すぐにデータをダウンロードしてグラフにして、歩数や姿勢変化が記録できることを皆で確認しました。

時間が短くてごめんなさい。もしブログを見ていたら、質問があればメール下さい。
今日はどうもありがとう!


↓応援してください。
人気ブログランキングへ

月曜日, 7月 9

宮城県塩釜:ヒラメの標識放流


土曜日に電子標識の取り付けを終えた魚たちを昨日、仙台湾に放流しました。

水研から3回に分けて、合計48個体のヒラメを塩釜港まで運び、用船した漁船に積み込みます。漁師さんは船の生け簀に氷を入れてくれて、水温を調整してくれました。この時期の仙台湾の底層の水温はまだ12-13℃ですから表層の水をそのまま生け簀に入れては魚には温度が高すぎます。水研から港まで3往復して魚を積み込み、いよいよ出港。

昨日までは時化の予想でしたが、今日は少し風はあったものの比較的穏やかで予定地点まで到達でき、無事に魚を放流できました。初めての調査だったT山君、よく頑張りました。

デジカメで放流時の魚の様子を水中から動画撮影してみましたが、海が濁っていたことや魚を追尾するのが難しくなかなかうまくいきませんでした。


帰りは海から松島のすばらしい眺めを堪能して帰港しました。


↓応援してください。
人気ブログランキングへ

土曜日, 7月 7

宮城県塩釜:ヒラメへの標識取り付け作業


今日は東北区水産研究所にて、ヒラメの標識取り付け作業を実施しました。
天然海域で捕獲した48個体の成魚に水温と水深を数記録するデータロガーを取り付けました。
ほぼ、丸1日の作業でした。


現場で様々な臨機応変の対応が求められましたが、なんとかクリアしながら進めました。
久々のヒラメへのタグの取り付け作業でしたが、特に問題もなく終わりました。


いよいよ明日は標識ヒラメを仙台湾に放流します。午前中は海況が思わしくない予測です。なるべく早くヒラメを海に帰してやりたいところです。





↓応援してください。
人気ブログランキングへ

金曜日, 7月 6

宮城県塩釜:放射線影響調査


今日から宮城県石巻にある東北区水産研究所に来ています。
ヒラメの行動調査です。
天然海域で捕獲した成魚に水温と水深を数秒間隔で2年間記録するデータロガーを取り付けて、仙台湾に放流します。

原発事故由来で海洋に拡散された放射性物質は、海洋生物の体内に入り、
餌を通じて栄養段階が高次の動物に濃縮されています。
半減期が長い放射性物質については未だに収束が見えません。
餌を通じた濃縮の他に、放射性物質を取り込んだ生物が移動・回遊すると各地に伝搬する可能性も否めません。
太平洋を横断してアメリカ西海岸に達したクロマグロからは、放射性物質が検出されています。
http://www.pnas.org/content/109/24/9483.full.pdf+html

そのための調査です。




↓応援してください。
人気ブログランキングへ