4月から着任されたW田先生がセンターを訪問してくださいました。「生物海洋学」の講義をどのように進めるかについて相談しました。打ち合わせの後は研究の四方山話。将来的に何かコラボレートできると良いような話になりました。私も地力をためましょう。
午後から、お隣の水研へ。O下さんにお招きいただき、F川さん、T田さんにそれぞれシイラ、クロマグロの昨年の成果を紹介してもらいました。シイラ・クロマグロに関する有益な知見を提供していただくとともに食性調査等について良いアドバイスがいただけました。
私自身の興味が、遊泳・回遊・採餌等ですので、どうしても行動調査をメインにすえて研 究を進めることになります。結局は生活史の背景となるもっとも基本的な年齢・成長・食性等のデータが必要になります。こういう研究の進め方は邪道だと思いつつ、つい興味から行動データありきになってしまいます。近年の環境変動は、高次捕食魚類の回遊機構に少なからず影響を与えていると推定しています。それもこれも餌生物となる小型浮き魚等の分布様式に連動しているのだとみています。
シイラとクロマグロ未成魚の調査に関しては、行動データを定点で季節的・経年的に捉えて、変化をみてみるところからスタートしました。シイラについては1年目からおもしろいデータがとれつつあるとの自負はあります。今年は行動データを蓄積しつつ、食性の季節変動の有無をさらに検討してみたいと思っていましたが、今日、O下さんはじめ皆さんにご意見伺って、的外れでないことが確認できて安心しました。特に夏になると昼夜で遊泳様式を変化させますので、なんとかサンプルを昼夜で集めて、「餌生物の種」、「捕食時刻の推定」、「餌生物の季節変動の有無」あたりに焦点を絞って、皆でさらに進めていきます。
良い午後でした。
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