現在までで5月に放流したタグの浮上は確認されていない。原因はいくつか想定されるが、回収してみないことには問題点はクリアにならない。うまくいっているときこそ慎重に問題点の修正をしてみることが大事と言うことなのだろうか。測器を失ったことも大きいが、それ以上に大きいのがデータが失ったことだろう。2008年5月のデータは2度と取れない。
悪い話は重なるというが、昨日、オーストラリアの共同研究者から悪い知らせが届いた。昨年の12月から実施していたミナミマグロ未成魚の回遊調査であるが、先週中に12月来、海に繋留しておいた70台の受信機のうち、なんと15台しか回収できなかったというのだ。対馬海峡での調査は不調のところにこのメールが届いたときには本当に落ち込んだ。昨年度から、新しい仮説検証のために調査デザイン(主に受信機の配置)を以前から変更して調査に臨んでいたのだ。これまで全く問題のなかった繋留装置の一部にどうも問題が生じていて、腐食して多くの受信機が浮子とともにアンカーから脱落して漂流していそうとのこと。画像のように海面上に赤や黒、そして橙や黄の浮子が4連あるいは5連になって漂流しているはずです。オーストラリアの南西海域で見かけられた方は連絡ください(無理だな…)
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