明日からオーストラリア西オーストラリア州パース沖合に出張します.オーストラリアの西岸域はインドネシア近海で生まれたミナミマグロの1才になったばかりの幼魚の回遊ルートで,南半球の夏から秋にかけてここを通過(滞留)するのです.漁船でマグロを捕獲して,腹腔(お腹)に発信器を装着して放します.南西岸(Albany沖合)には50台を超える専用の受信機がすでに沈めてあり,発信器付きのマグロが受信機の近傍に出現すると個体番号と出現時刻を記録してくれます.受信機は陸棚を横切るように等間隔で20台ほど沈めてありますので,西岸を南下し,南岸を東進するマグロの来遊時期と回遊経路(沿岸か沖合か),あるいは海山などに立ち寄るか,そして西岸から放した個体のうちどのくらいの比率が南西岸に来遊するかを検討します.
7日にFremantleを出港して,マグロを探しながら南下,一路Albanyを目指します.Albany着は15日夕刻の予定です.私の親友であり,大事な共同研究者であるAlistair Hobdayともう5年以上,この調査を一緒にやっています.コミュニケーションは完全とは言えませんが,以心伝心の域には達しています.船はQuadrant.スキッパーのGeoffは凄腕の漁師でいつも我々を良い方向に導いてくれています.
洋上に出ると全く更新できなくなりますが,帰国後,画像などアップしますのでお楽しみに.
T田さん,後をよろしく頼みます.
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