木曜日, 1月 10

マダラの標識放流調査:宮城・石巻


石巻市にマダラの回遊生態調査に来ています。
バイオロギングを用いた行動追跡です。


早暁から石巻市鮎川から定置網漁船に乗り込み、金華山周辺の定置網で網おこし。
産卵で接岸したマダラにバイオロギングしています。
マダラは深場に生息する魚ですが、深深度から漁獲や釣りあげると、鰾(うきぶくろ)の圧調節ができずに、死んでしまいます。産卵に接岸する時期に定置網で捕獲される上に、水深40-50mから取り上げるのでなんとかなるかと思ってやってきたわけです。
ふてぶてしい面構えで、野武士の趣ですが、やはり70-80%は網おこしによる急浮上で海面をぷかぷかと泳ぐ有様。なかなか難儀しています。
しかも、この時期の三陸の洋上は骨身に堪える極寒です。
それでも11個体に取り付けて放流できました。

データロガーは水深と温度を5秒間隔で2年間記録します。
マダラは深浅移動は知られていますが、東北海域をどのように南北回遊するのかは未解明です。

我々の研究チームにとってもマダラは初めて手がける魚で、現場で様々な臨機応変の対応が求められましたが、なんとかクリアしながら進めました。さて、明朝も再トライです。

東北水研八戸支所と宮城水産技術総合センターと共同で進めている調査です。












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