月曜日, 11月 27

明日からオーストラリアにミナミマグロの標識放流調査で遠征します。調査海域は南西海域。どう説明したらいいですかね…パースから南に下がって、左下の角を右に(つまり東に)回ってすぐのところです。ここはミナミマグロの1才魚が夏を過ごす海域として知られた場所です。(クロマグロでいうと、対馬海峡にあたりますね。こちらは‘越冬場’になりますが)100個体ほど捕獲して、発信器を装着して放流。受信範囲内に出現した魚のIDと滞在時間を自動で記録する受信機を70台沈めて、来年5月まで(南半球の秋までですね)モニタリングします。この調査、今年で5年目です。

この海域、南氷洋から陸がないこともあって、終始南からの冷たい風と周期の長い大きなうねりに悩まされます。船に弱い私にとってまさに‘天敵’の海域です。マグロはトローリングもしくはカツオの一本釣りのような方法で捕獲します。マグロ以外にもハガツオ、ヒラマサ、オーストラリアサーモン(サケ科でない)など多様な魚に出会えます。

12/14に帰国しますが、それまでブログは更新できません。
帰国後、画像交えて、調査の様子報告しますね。

土曜日, 11月 25

対馬クロマグロ調査その2



クロマグロの標識装着・放流から3日後の20日に水産学部付属練習船鶴洋丸で再び対馬海峡へ.今度はマグロから切り離された標識の回収作業が目的です.20日はあいにくの時化模様で,午後から壱岐で錨泊.
翌21日は朝から,衛星から送られてくる標識の位置情報に従って,壱岐の北西海上へ.現場に着いて,すぐにVHFの信号を探知しました.信号を探知してから,約1時間後に船首方向にぷかぷかと漂流している標識を発見.見事に回収成功しました.良い装置,良い装着技術.そして,良い船,腕のいいクルー.どれが欠けても,この調査の成功は無かったですね.(標識を回収して安堵するF川君)

その後,対馬海峡東水道でCTD観測を実施して,22日の朝に帰港しました.


対馬クロマグロ調査その1


クロマグロ調査の話を少ししますね.

17日に対馬市美津島町の高浜漁協にご協力いただき,クロマグロの標識放流に海へ(K葉さんの船で).朝3:00の出港でした.
目指すは対馬と壱岐の中間地点にある「七里が曽根」.クロマグロ・ブリ・タイなどの好漁場として知られています.延縄を流し,待つこと1時間半ほど.ヨコワの時期には早すぎることもあり,かかってくるのはシイラばかり…そのうちようやく,待望のヨコワが.しかし,魚の状態が良くなく,標識の装着は断念.さらに待つこと30分ほど.ようやく2本目が.尾叉長80cm(推定体重:10kg),今度はまずまず状態がいいようです.船上に上げて,装着開始.装着時間は1分ほど.装着後,船の生け簀で様子を見て,回復を確認して放流しました.

この標識は放流から48時間後に,魚から自動的に切り離されて,海面に浮上します.標識は我々が自らで回収に行くのです.
昨晩から東京入り。
朝から、水産庁でミナミマグロ加入量調査の再委託検討会で霞ヶ関へ。実は初めての霞ヶ関。
農水省の入り口で元プロレスラーの馳浩と遭遇。いやあ、引退したとはいえ、まだでかいですね。秘書らしき人とたたずんでいました。会議は夕方まで続きましたが、無事終了。今日中に長崎に帰らなければならなかったので、羽田へ。ラウンジでしばし、仕事をして、機内でもずっと仕事をしていました。

週末で来週からのミナミマグロ標識放流調査の準備をしなくては。
それにしても忙しいなぁ。

水曜日, 11月 22

対馬クロマグロ幼魚調査から帰還

先週の標識放流調査,そして今週の鶴洋丸による回収作業と海洋観測.
たくさんお伝えすべきことはあるのですが,明日から東京出張で,その準備でてんてこ舞いです.
しかも,来週から2週間はオーストラリアにミナミマグロ標識放流調査です.

必ず,画像とともに報告しますね.
新しい回収システムはうまくいきました.

月曜日, 11月 13

明日から対馬出張.クロマグロ幼魚の行動追跡調査を実施します.この調査では,新しいアイデアに基づく記録型標識回収システムを試します.装着されたタグが,プログラムされた時間を経過した後に,自動的に魚から切り離されて,海面に浮上します.その後,調査船で海面を漂流するタグを各種送信機からの信号を頼りに回収するというもの.うまくいけば,画像とともにその成果をここで紹介しようと思います.22日以降,その話題に触れない場合にはどうぞそっとしておいてください(苦笑)

対馬市美津島町にある高浜漁業協同組合の全面的な支援でマグロの捕獲,標識装着,放流までの作業が実施できます.現場の協力無くしては,水産研究者は本当に無力です.ありがたいことです.是非,この調査,成功させなくては.「勝ちに偶然の勝ち有り,負けに偶然の負け無し」ですね!準備はし過ぎても過ぎることはありません.

先乗りしている学生からの連絡によると,対馬は長崎市内より,ずいぶんと寒い模様.洋上での作業になりますから,防寒着など必要ですね.さあ,家に帰って準備しよう.

ネット接続できれば,明日以降,現地からブログ更新します.

日曜日, 11月 12

今日は家族で温泉に行きました。嬉野温泉です。久々に足の伸ばせるお風呂でとても気持ちよかったです。今日はそれだけ。

土曜日, 11月 11

今日は昼前から、長崎駅方面に家族で出かけました。浦上駅で降りて、「かんしゃく魂」というラーメン屋さんでお昼にしました。なかなか美味しかったです(長崎の中では有名店の一つですね)。特にチャーシューが美味しかったように感じました。お昼の後、アミュプラザで買い物。パンツとシャツを買ってもらいました。久々に服を買った気がします。気に入った服は、親の敵のように着てしまうので、お気に入りはすぐにだめになります。最近は、おしゃれなものより、機能性を重視して、服を選んでいる気がします。
本屋さんによって、息子が眠くてワーワー言い始めたので、帰路に就きました(笑)

帰宅後、来週からの調査の準備で、センターへ(息子と)。行きの車の中で、息子はお昼寝。着いてからも寝ていたので、その隙に準備を進めました。息子が起きたときにはだいたい、準備は完了。センターに来ていた学生たちに愛想を振りまき、皆に相手をしてもらいました。

今日は日没後、寒かったですね。

金曜日, 11月 10

午前中、JICA研修生とともに長崎県庁へ。水産部のT添様にアレンジしていただき、県庁で一日、研修をお願いしました。私も1時間程、お付き合いして、研修生と別れの挨拶をして。センターへ戻りました。ガラパゴスに一度行ってみたいものです。

午後、オーストラリアでの調査が月末からに迫っていることもあって、関係者間でメールが飛び交いました。4年間続けてきた調査なのですが、調査のデザインつまり調査目的の重心を少し変えようという案がでています。議論百出。まだまだ、結論は出そうにないです。その合間に、アルゴス送信機のテスト。来週から対馬でのクロマグロ調査で使います。測位精度が安定せず、初めて使うのですが、ちょっと不安。数回に一度はそれなりの精度で位置が出るのですが。

家に帰って、晩飯を食べて、久しぶりに息子と一緒に風呂に入りました。

木曜日, 11月 9

JICA研修生,先週末に,なんと虫垂炎で入院してしまいました.異国でとても不安だったでしょう.韓国出張から戻った翌土曜に早速お見舞いに.私の顔を見て,ホッとしてくれたようでした.コミュニケーションは不完全な部分があるのですが,こういうのは伝わりますね.それから超回復を見せて,手術を回避できて(抗生物質で炎症を抑える),今朝,退院しました.良かった良かった.明日で長崎での研修は終わりになります.最後の研修は長崎県庁にて.(まだ東京に移動してからも,1週間研修は続くのですが)

来週に迫ったクロマグロの調査に学生達と奔走しています.その後,12月上旬からはミナミマグロの調査でオーストラリアに飛びます.ほぼ1ヶ月間,北・南半球でマグロと格闘です(戯れると言った方が正しいか??)新しい測器,新しい調査手法,頭の中でイメージしているとおりに進んで欲しいと願うばかり.フィールド調査の準備になるといつも思い出す一言が,T大のS藤さんからですが,「勝ちに偶然の勝ち有り,負けに偶然の負け無し」.適当に準備して,たまたま調査がうまくいくことはあるが,失敗したときには必ず敗因があるということ.これまでも身をもって実感していますね.この言葉の元々の出典は,楽天・野村克也監督だそうです.

水曜日, 11月 8

今日は早朝から久々のフィールドでした.崎戸へ.

イセエビ調査もいよいよ終盤戦.新規の測位手法を開発中なのですが,そのための補正実験を実施.
そして,来週実施予定のクロマグロの行動調査用の測器のテストと精度評価などを合わせて行いました.
イセエビのフィールドは北に崎戸島があって,東に西彼杵半島があるので,北および東からの風が吹いても海は荒れないのですが,今日はあいにく南西からの風で時化模様.それでも,予定の作業の85%ほどはなんとかやりました.
それでも港に戻るときにはどっぷりと日が暮れてしまい,真っ暗でした.秋の日はつるべ落としといいますが,夕暮れになってから暮れるまで早く感じました(あくまで体感です)帰港後,漁師さん宅でおにぎりとお刺身などいただき,かなり幸せでした.漁師さん達は宴会に突入ムードでしたが,飲めない我々は早々に退散しました(苦笑)

フィールドは楽しい.

火曜日, 11月 7


日曜日,高校ラグビーの全国大会予選を観戦に大村まで行きました.
長崎北と長崎工業の試合を観戦.

学生時代ラグビーをしていましたが,同期と後輩に北高のOBがいた経緯もあって,
自然と北高に肩入れして試合観戦.いやあ,最近,ラグビーから離れて久しいこともあるのですが,
高校生とは思えないくらいうまいし,体が大きくて驚きました.
北高が勝ちました.たぶん,順当なのでしょうか.
準々決勝だったので,まだ3試合ほど予定されていたのですが,息子がラグビー観戦に耐えられず(当たり前…笑).1試合だけ見て,早々と撤収.
帰りは諫早で手打ちうどん(なかなかうまかったけれど,店の名前忘れました)を食べて,帰宅.
秋晴れの良い天気でした.

済州大学校出張その2

翌日はI松先生のお手伝いで朝から,分室開設の事務作業をおこないました.
分室のある建物の玄関の柱に分室のプレートを設置していただきました.




済州大学校での作業を終えて,I松先生・T川さん・分室開設でお世話になった金さん(韓国はKIMさん多いですから,伏字にしなくてもいいですね…笑)と空港に向かいました.
空港に向かう途中,金さんの案内していただきEマートでおみやげを仕入れました.
まず向かったのはやはり「キムチ」コーナーですね(苦笑)
キムチの赤色がまぶしすぎますね…(すいません,なぜが画像が転倒しています…)




空港でS矢野先生,N田先生と合流して,帰国しました.
皆様,お疲れ様でした.

済州大学校出張その1


またまた久々の更新になりました.

11月2-3日は韓国済州島に出張していました.
済州大学校に長崎大学の分室(正式には交流推進室)が開設されます.
開設に記念式典と分室開設に当たるお手伝いをするのが今回の用向きです.
済州大学校と長崎大学の交流の歴史は長く(長いからいいと言うわけではないですが),
練習船の交流,2年ごとのシンポジウムの開催など,交流の形も多岐にわたります.

私はN田先生とS矢野先生と済州に向かいました.
(済州空港にて両先生)



大学到着後,練習船長崎丸で先乗りしていたドクタの学生諸君は
ポスターセッション.
(F岡君も発表)



その後,大学内にて分室開設のセレモニーが両大学の学長出席して
開催されました.