土曜日, 4月 14

昨日早朝、鶴洋丸にて長崎三重港に帰港。

調査の結果は、ちょっと残念な結果だった。9日の朝の漁ではマグロは数個体捕獲したものの、状態が悪かったり、サイズが小さすぎたりして、ロガーは取り付けられず。翌10日はなんと全く捕獲できず。K葉さんから同じ海域で漁を行っている組合の皆さんに声を掛けてもらったのもののその日は他船もほとんど漁がなかった模様。鶴洋丸に連絡して、状況を知らせると共に鶴洋組と放流組に分かれて翌朝に賭けることに。10日の夕方から対馬高浜港外に来た鶴洋丸に私だけ転船して、朝まで対馬海峡のCTD観測。M田君が始めての調査航海で船酔い気味にもかかわらず、CTDのオペレーションを半分やってくれたおかげで、私は数時間眠ることが出来ました。
翌11日朝、K葉さんの船から吉報が届きました。その日は漁があったようで、見事に10kg近い個体にロガーを装着して放流に成功したとのこと。鶴洋丸にも安堵の空気が流れた気がしました。タグは翌12日10時に浮上予定ですので、F川君も午後から鶴洋丸に転船して、CTD観測を継続。夕方、携帯のつながる海域でなんとなくメールチェックすると、なんとアルゴスの位置情報が早くも落ちてくる始末…どうやら、予定時間よりもかなり早く浮上した模様。CTD観測を中断して翌朝から、タグの回収に向かうことに。豆酘湾にて錨泊。
翌13日朝から七里が曽根と壱岐勝本の中間点付近に漂流するタグを回収に向かいました。アルゴスからの位置情報と潮流を読んで探索を開始。VHF信号をすぐ探知してから約45分後にタグ回収に成功。しかし、予定していた時間の半分も記録できない上に、夜の遊泳行動データも記録できず、欲求不満が残り、全面的に協力して頂いたK葉さんを始め、漁協の皆様にも大変申し訳ない気持ちに…タグを回収してみると、どうやら切り離し装置の誤作動ではなく、ケーブルにかなりの力が掛かって、筋肉が切れてしまい、タグが外れた模様。想定外の状況にF川君と洋上にて鳩首会談…装着方法の根本的な見直しを迫られました。恐るべきマグロの遊泳力。
その後、F川君を再び高浜港に下ろして、CTD観測を4点ほどこなして、帰路に。帰路は夜半過ぎ、平戸島を通過したところで船は激しくピッチングし始めたのでした。
F岡君とF川君はK葉さんと今後の善後策を協議。我々はタグ装着方法を改良することになり、K葉さんの船で放流からタグ回収までやることで同意。GW明けまでにリベンジすることになりました。

帰港後、センターに戻り。お土産のマグロを皆に配りました。喜んでもらえたでしょうか。
昨日は終日、イセエビと大学院GPの報告書書きに翻弄されました。

午後、嬉しい知らせが!
科研費の採択内定通知が届きました。
2件応募した内の基盤Bの方が採択されました。これで、我が研究室はしばらくマグロシフトになりますね(苦笑)
もう1件の萌芽の方は不採択。

激務のせいか、風邪がぶり返した模様。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

祝:基盤B採択!
当方、萌芽研究採択で一勝二敗でした。研究内容など、是非ともBLSにご投稿してください。