金曜日, 12月 12


月曜から水曜まで、サン・クリストバル島に出張しました。現地のPNGのカウンターパートと主にナマコの資源調査と解析手法について議論することが用向きでした。世界的なナマコの需要のアップもあって、ガラパゴスでも90年代前半からほとんど資源管理がされないまま商業漁獲が開始され(違法操業も横行)、資源はほとんど崩壊してしまっています。文献によると、現在の資源水準は漁獲開始前のレベルの30%ほどに落ち込んでいるらしいです。Juan Carlos Murillo氏は、PNGの中でほとんど一人でこの資源管理問題に取り組んでおり、むしろ私が勉強させてもらいに行った次第です。氏との話題は漁業から独立した資源調査のデザイン設計から解析手法、漁業者の意識まで多岐に亘り、ここにきて一番有意義な時間を過ごせたかもしれません。翌日には、氏と氏の学生さん達にBio-loggingの研究紹介。今度はうまくいきました。かなり反応がよくて、時間を過ぎて質問に答えるという嬉しい状況でした。画像はプレゼン中の私(となりは通訳のRosemaryさん)。

最後には氏の発案で皆で記念写真と相成りました。現地では漁業者は、漁業管理者に対して非常な不信感を持っており、以前には漁業者がロンサムジョージを人質に取って、ダーウィン研の前でピケを張って、漁業交渉するようなこともあったようです。そういう、難しい島内の社会情勢の中で毎年のTACを決める非常に重要な調査研究をやっている氏に尊敬の念を抱いたのでした。


空き時間で、島内を散策したり、シュノーケリングを楽しんだりしました。次回はそのあたりを話しますね。






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